南アメリカのチリとペルーの乾燥した山岳地帯に分布している。標高800M付近の岩の下に生息している。雄雌とも、ふ化後約2年で性成熟し、雌は約20年生きるといわれている。レッグスパンが10〜13㎝程度のそれほど大きな種ではなく、Thrixopelma属としてはポピュラー。動きは俊敏だが、気性は荒くなく、刺激毛を盛んに飛ばすということはないようだ。
3㎝ほどに成長した子グモは、背甲に金属的な光沢の金ともグリーンともいえない色が現れ始める。成長とともに金色に近くなり、脚の大腿部は緑がかった漆黒になる。腹部は黒くなり、脚部とともに赤い毛に覆われ、グリーンは次第に失われていく。
飼育環境は、30〜40㎝水槽やプラケースに、5〜10㎝程度の深さに床材をセットする。温度は24〜27度程度に維持し、湿度はタランチュラの様子を見ながら50〜70%程度にするとよい。
■英名:Chilean Green-velvet Tarantula
■学名:Thrixopelma pruriens
■分類:クモ目オオツチグモ科
■分布:南アメリカ(チリ、ペルー)
■生活環境:半乾燥地域の地表、地中
■大きさ:体長5〜7cm(レッグスパン10〜13cm)
■毒性:あり
■攻撃方法:咬みつく、毛はあまり飛ばさない
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:約20年
■食性:昆虫、節足動物、小型のトカゲなどの脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性