日本全国に分布する大型のカマドウマである。
夜行性で薄暗い場所を好み、林内や周辺の草むら、洞窟、住宅街などでも見られる。体長2〜2・5㎝だが、後脚が体長の4〜5倍あり、触角が異常に長い。黄白色の地に黒色のまだら模様がある。
日本でよく見られるものに、同科のカマドウマがいるが、体長は2㎝と本種よりもやや小さく、まだら模様はない。
じめじめした場所を好むため、風呂場や昔のくみ取り式のトイレ、現在も公衆便所などにもよく現れるため、「便所コオロギ」というありがたくない名前でよばれ、不快害虫というレッテルを貼られてしまっているが、人間に対する実害はない。
雑食性で、暗くなると活動を始め、昆虫やその死骸を食べ、樹液にも集まる。
幼体、成体ともに翅はなく、危険を感じると長い後脚で大ジャンプをする。
種名のカマドウマの由来は、昔の竈のある炊事場にも現れ、馬のようにピョンピョン跳ね回ることからカマドウマ(竈馬)となった。
■学名:Diestrammena japonica
■分類:バッタ目カマドウマ科
■分布:日本全国
■生活環境:温帯〜亜熱帯地域の地表
■大きさ:体長2〜2.5cm
■毒性:なし
■攻撃方法:なし
■日本での入手可能性:野外で採集可能
■およその寿命:不明
■食性:雑食性
■飼育する場合の餌:コオロギ、野菜、ドッグフードなど
■活動する時間帯:夜行性
▼古墳にもカマドウマ!?
http://kofunmoodys.fc2web.com/takasaki_3_yamana.html
▼沖縄のカマドウマ
http://blog.livedoor.jp/antroom/archives/51338729.html
▼なかなかに効きそうな殺虫剤
▼カマドウマの心を操る寄生虫ハリガネムシの謎に迫る
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20141030/422341/
▼進撃の便所コオロギ!アジア原産カマドウマがアメリカで激増中
http://irorio.jp/utopia/20140905/159877/
▼学者の調査論文
オリジナル
https://peerj.com/articles/523/