人気のオサムシの中でも稀な種
南インドに分布する、後ろ翅に大きな6つの白い斑紋があるオサムシである。タイガー・ビートルとよぶ地域もあるが、これは実際にはハンミョウのことを指し、オサムシの場合は英名にあるようにグラウンド・ビートルが用いられる。両方が混在しているが、本書ではオサムシの英名通り、グラウンド・ビートルの名を採用した。和名ではムツボシオサモドキゴミムシの名がある。
地表棲で、おもに夜になると、獲物である昆虫やカタツムリを探して活動する。成体では、敵に襲われると、臀部から刺激のある液体を噴出させて危険を回避する。
飼育種としても知られているが、ひじょうに希で、日本で飼育しているマニアもごくわずかである。飼育環境は、プレデター・ビートルと同様だが、床材にはピートモスや腐葉土など、湿度を保つものを使用する。温度は25度以上を維持したい。餌には餌用コオロギやミルワームを与える。
■学名:Anthia sexguttata
■分類:甲虫目オサムシ科
■分布:南インド
■生活環境:熱帯地域の地表
■大きさ:体長約4cm
■毒性:なし
■攻撃方法:臀部から刺激のある液体を噴出
■日本でのごく希:入手可能性
■およその寿命:不明
■食性:昆虫類
■飼育する場合の餌:コオロギ、ミルワーム
■活動する時間帯:夜行性