日本の宮古列島や八重山列島の先島諸島や小笠原諸島に分布するサソリである。
日本に生息するヤエヤマサソリよりも毒性が強く、素早く行動するが、人間を襲うことはまれ。
比較的乾燥した地域に生息し、人家付近にも現れる。このときに、偶発的に刺されることもあり、ふつうは弱い毒で痛みはあるが、翌日には治癒している。
アレルギー体質の場合は注意が必要である。
キョクトウサソリ科に分類され、現在、日本では特定外来生物被害防止法により、基本的に輸入、飼育、遺棄などが禁止されている。
しかし、日本に分布している本種は、唯一、飼育可能なサソリである。
飼育はふたがしっかりとできるプラケースがお勧めである。
殺虫剤が使用されていないピートモスや砂などを配合し、深さ5㎝程度にセットし、温度は24〜28度、湿度は床材が乾かないように定期的に霧吹きで加湿する。飼育環境内は蒸れないように注意する。
餌は餌用コオロギのSサイズを与える。
■英名:Lesser brown scorpion
■学名:Isometrus maculatus
■生活環境:熱帯地方の地表
■分類:サソリ目キョクトウサソリ科
■大きさ:体長5-7cm
■分布:東南アジア、ハワイ諸島、日本(先島諸島や小笠原諸島)など
■毒性:弱いが有る
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや
専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性