漆黒の体に、赤い毛が美しく、脚が長い大型のタランチュラで、中央アメリカ・カリブ海のパナマの地表に生息している。
食欲は旺盛ではないが、気性は荒く攻撃的であり、動きもそこそこ素早い。
英名にある「ランプ」とは、動物の臀部を意味するもので、その名の通り、腹部(尻)の部分に生える毛が赤いのが特徴である。
大型種のため、飼育容器は60㎝水槽以上の大きさが必要となる。
床材にはピートモスやヤシガラなどを用いて、温度は25〜28度程度を保ち、湿度も高めに維持する。
凶暴さから、世話をするときに、飼育容器のふたを開けただけでも脚を持ち上げて威嚇しガラスを登る勢いで迫ってくることもあるので注意が必要である。
毒も強いと思われるために初心者が扱えるタランチュラではない。経験豊富な上級者でも油断大敵である。
■英名:Panama Red Rump Tarantula
■学名:Sericopelma commune
■分類:クモ目オオツチグモ科
■分布:中央アメリカ (パナマ)
■生活環境:熱帯地域の地表
■大きさ:体長8〜10cm(レッグスパン約20cm)
■毒性:あり
■攻撃方法:咬みつく、毛を飛ばす
■日本での入手可能性:専門店でも入手は少ない
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物類、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性