かつては独立種として学名も存在し、日本にも輸入され、近年もアフリカン・ブラック・スコーピオンとして輸入・販売されているが、現在はダイオウサソリと同種とされている。
本種名はあくまでも輸入リストに記載されているものを信じてのことで、日本のペットショップなどが他意をもっているわけでない。
しかし、ここで気をつけたいのは、ダイオウサソリと同種ということは、ワシントン条約ではサイテス(付属書)Ⅱに指定されているということになる。
現地で捕獲・購入したからといって、個人が勝手に日本に持ち込むことはできない。
ただし、ダイオウサソリと同種とされているが、その他の種でも研究が未だ進んでいないこともあり、今後、亜種、または再び別種として格上げされる可能性もないとはいえない。本種の移動距離も多くないため、川を挟めば別種になるという可能性は、大いに秘めている。
■英名:African Black Scorpion
■学名:Pandinus africanus(Pandinus imperator)
■生活環境:湿度の高い地域
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■大きさ:体長30cm
■分布:西アフリカ(コンゴ民主共和国、コートジボアール、ガーナ、赤道ギニア、ギニアビサウ共和国、ナイジェリア、トーゴ共和国など)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:サソリとしては一般的
■およその寿命:5〜8年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性