マレーシアとタイに分布する大型の黒いサソリである。日本にはチャグロサソリまたはアジアン・フォレスト・スコーピオンの名で輸入・販売されている。
しかし、チャグロサソリはHeterometrus属の総称で、それらの中のマレーシアやタイ産のものが、本種である。
湿度の高い森林に生息し、日中は倒木や岩の下に潜み、暗くなると昆虫などを補食するために活動する。
ダイオウサソリにもよく似ているが、より毒性が強いといわれているが、人体に深刻な影響を与えるものではない。
日本では現在、厳しく規制されたサソリの中で、ほかのアジアン・フォレスト・スコーピオンとならんで飼育可能である。
飼育環境は、ダイオウサソリと同様で、30㎝以上の大きさの水槽やプラケースに、ピートモスや腐葉土などの保湿性のある床材を使用し、石や倒木でシェルターを作っておくとよい。
■英名:Malaysian black scorpion
■学名:■Heterometrus spinifer
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■分布:マレーシア、タイ
■生活環境:熱帯地域の地表
■大きさ:体長約15cm
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:サソリとしては一般的
■およその寿命:7年以上
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯 夜行性