日本に広く分布しており、北海道南部、本州、四国、九州、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島などに生息している日本最大級のムカデである。全長10〜15㎝で、大きいものでは20㎝近くなるものもいる。
身体的特徴は、深い緑がかった黒っぽい体に、赤い頭部と鈍い黄色っぽい歩脚がある。
林周辺の湿った土中によく見られるが、人家付近にも現れる。屋内に侵入することもあるため、咬傷事故には要注意である。しかし、人家周辺ではゴキブリやガ、ネズミなどを補食してくれるため、むやみに退治してしまうと、2次的な害虫・害獣が増えることもある。
日本最大級ということで、飼育するマニアも多い。
飼育していると思わぬ行動を観察することができる。獲物(餌)を入れてやるとジャンプして襲いかかる。
繁殖は普通80個ほどの卵を産み、3齢幼体まで保護される。飼育環境は湿度が必要で、床材はいつも湿った状態を保つ必要がある。
■英名:Reddishbrown Headed Centipede
■学名:Scolopendra subspinipes mutilans
■分類:オオムカデ目オオムカデ科
■大きさ:全長10~15cm
■生活環境:温帯・亜熱帯地域の地表
■毒性:蛋白分解酵素、ヒスタミン、セロトニン酵素など
■分布:日本(北海道南部、本州,四国,九州,トカラ列島,奄美大島,沖縄本島)
■攻撃方法:咬む
■日本での入手可能性:野外でも採集可能
■およその寿命: 6~7年
■食性:節足動物、昆虫、小型脊椎動物など
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス、砂肝など
■活動する時間帯:夜