ベトナムオオムカデの種名があるが、実際には世界中に分布し、特に東南アジアから輸入されるオオムカデ目(Scolopendromorpha)の全長18〜20㎝にも達するムカデである。
日本に生息するトビズムカデやアオズムカデも本種の亜種に分類される。
熱帯・亜熱帯地域の林や森の地表に生息し、小さな昆虫からネズミなどの小型脊椎動物までも捕食する。
毒は強く、咬まれるとかなり痛みを伴い、直接死に至ることはないが、体質によってはアレルギー反応によって、重篤な事態に陥ることもある。
動きは素早く、飼育は容易ではない。30㎝水槽やプラケースなどの容量で、しっかりとふたができるものが必要である。取り扱いには十分な注意が必要で、ガラス面も登ってくるため、餌を与えるためにふたを開けるときには、慎重に行わなければならない。
閲覧注意:
■英名:Vietnamese Centipede
■学名:Scolopendra subspinipe
■分類:オオムカデ目オオムカデ科
■分布:おもに東南アジア
■攻撃方法:咬む
■日本での入手可能性:比較的入手しやすい
■生活環境:熱帯・亜熱帯の地表
■毒性:蛋白分解酵素、ヒスタミン、セロトニン酵素など
■食性:節足動物、昆虫、小型脊椎動物など
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス、砂肝など
■活動する時間帯:夜行性