アルジェリアやチュニジアなどのアフリカ北部からヨーロッパ中部にかけて分布している。
北限はオーストリアで、フランス、イタリア、スペインでは一般的な種である。イギリスや南アメリカのウルグアイには人為的に移入されている。
温暖で乾燥した地域に生息し、日中は岩の割れ目などに潜み、夜になると活動し、昆虫などを補食する。
人間の活動する地域でもふつうに見られ、公園や庭、古い住居の壁などに潜んでいる。また、標高500m未満の場所でも見られるが、冬に気温が下がると、場所を変える。
イギリスでは、おもに古い建物の隙間に棲み着いているが、近年、これらの建物の隙間が次々に修理され、本種の生息場所が失われ、絶滅が心配されているという。
外来種ではあるが、生物相の薄いイギリスにとっては、貴重な生物のひとつといえるのだろう。
■英名:European yellow-tailed scorpion
■学名:Euscorpius flavicaudis
■生活環境:温暖で乾燥した地域
■分類:サソリ目キョクトウサソリ科
■大きさ:体長3.5〜4.5cm
■分布:アフリカ北部からヨーロッパ中部、イギリス および南アメリカ(ウルグアイ)に移入
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:日本では輸入、飼育、販売、移動禁止
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:ー
■活動する時間帯:夜行性