北アメリカのアメリカ合衆国(アリゾナ州、カリフォルニア州南部、ネバダ州、ユタ州など)からメキシコに分布する。
砂漠や半砂漠の乾燥地帯に生息し、通常は地中の深い穴を巣にしているが、ときには石や倒木の下でも見られる。
気温が下がる時期には、地中のより深い穴に潜っている。
北アメリカでは最大のサソリで、全長は14㎝に達する。背甲と腹部背板以外は明るい黄色をしており、体の各部に茶褐色の毛が生えている、これは、感覚毛の役割を果たしている。
気性は活発で、気分を害されれば威嚇し攻撃してくる。毒針に指されると、かなりの痛みを生じるが、健康な人間にとっては重篤な事態にまではいかないといわれる。動きはそれほど速いわけではなく、ペットとしても一般的な種で、飼育していても丈夫な種である。
しかし、湿気には弱く、場合によっては死に至る可能性もあるため、乾燥を心がけて飼育するとよい。必要な水分は餌である昆虫類から多くを補給する。
■英名:Giant Desert Hairy Scorpion
■学名:Hadrurus arizonensis
■生活環境:乾燥地域
■分類:サソリ目カラボクトヌス科
■大きさ:体長14cm
■分布:北アメリカ(アリゾナ州、カリフォルニア州南部、ネバダ州、ユタ州、メキシコ)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性