ニュー・リバー・ラストランプ・タランチュラ

自信に溢れたクリーミータランチュラ

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アメリカ合衆国のアリゾナ州南部のニュー・リバー地域に分布するタランチュラ。種の学名はまだ定められていない。メキシコ北部に分布するアリゾナ・ブロンド・タランチュラ(メキシカン・ブロンド)にもよく似ている。近年まで、アメリカ合衆国以外では、ほとんど知られていなかったが、2008年頃から、海外へ輸出されるようになった。
大きさはレッグスパンで19㎝にも達する大型のタランチュラで、北アメリカでは最大と考えられている。頭胸部や歩脚が明るいクリーム色で、歩脚の基節が黒、腹部はさび色になる。節足動物や昆虫、ネズミなどの小型脊椎動物を補食する。
まだ希な種ではあるが、気質は荒くなく、動きもそれほど素早いわけではなく、丈夫である。初心者でも十分飼育可能なタランチュラで、アメリカではポピュラーな種となっている。
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■学名:Aphonopelma sp
■分類:クモ目オオツチグモ科
■分布:北アメリカ(アリゾナ州)
■生活環境:温帯から亜熱帯地域の地中・地表
■大きさ:体長7〜9cm(レッグスパン約19cm)
■毒性:あり
■攻撃方法:咬みつく、毛を飛ばす
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命 25年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性

フラッグスタッフ・オレンジ・タランチュラ

フラッグスタッフ・オレンジ・タランチュラ

存在感たっぷりのオレンジなやつ

アメリカ合衆国のアリゾナ州フラッグスタッフ地域に分布する大型のタランチュラである。
アリゾナ州で知られているペイソン・ブロンドやニュー・リバー・ラストランプによく似ているが、これら3種は、学名がまだ定められていない。生息地や形態的なものからAphonopelma属に分類されているだけである。
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 生態はアリゾナ州に生息するAphonopelma属と同様で、比較的乾燥した地域に生息し、日中は地中の穴に潜み、暗くなると地表でコオロギやバッタ、ケラなどの昆虫を捕食する。
 アメリカでは人気の飼育種で、多くが飼われているが、国外ではまだ希で、マニアの中では注目を集めている。飼育環境は、成体では45㎝以上の水槽が必要で、床材にはピートモスと赤玉土や砂などを配合したものを使用する。石などをセットし、その下にくぼみを作って、巣にするとよい。

■学名:Aphonopelma sp
■分類:クモ目オオツチグモ科 分布 北アメリカ(アリゾナ州)
■生活環境:温帯から亜熱帯地域の地中・地表
■大きさ:体長約12cm
■毒性:あり
■攻撃方法:咬みつく、毛を飛ばす
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

アリゾナ・ブロンド・タランチュラ(メキシカン・ブロンド)

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耐熱性のあるメキシコのブロンディー

アメリカ合衆国の南西の砂漠などの半乾燥地帯に、一般的に生息しているタランチュラである。

砂漠という厳しい環境の中、石の下に自ら掘った穴や齧歯類が放棄した巣穴などを利用している。
それらの巣穴は数十年にも渡って活用されると考えられている。半乾燥地帯に生息しているため、あまり水には依存しておらず、食物である獲物から多くの水分をまかなっている。
また、夜行性といえども、砂漠の暑さに耐える耐熱性がある。
雄は夕方から夜にかけて巣穴から出て、雌を探して活動する。
雌はそれほどではないが、雄は雌に積極的にアタックを続ける。
雌は産卵すると、卵を守りながら、太陽の熱で温めるといわれている。
ふ化した子グモは、その姿は雌と同様に見えるが、成長とともに性別の特徴が現れる。
性成熟するには8〜10年ほどかかり、雌は飼育下では25年間生きる。
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■学名:Aphonopelma chalcodes
■生活環境:温帯から亜熱帯地域の地中・地表
■分類:クモ目オオツチグモ科
■分布:北アメリカ(アリゾナ、ニューメキシコ、南カリフォルニアなど)
■毒性:あり
■大きさ:体長5〜7cm(レッグスパン♀約10cm)
■攻撃方法:咬みつく、毛を飛ばす
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや 専門店で入手可能
■およその寿命:25年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性

ジャイアント・ホワイトニー・タランチュラ (サンタレム・ピンクヘアード)

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ブラジル北部のアマゾン川沿岸のサンタレン地域に生息する大型で、脚の白っぽい帯と、体表に生えるピンク色の毛が美しいタランチュラである。気に入らないことや、しつこくされたりすると、咬みつき攻撃よりも、刺激毛を飛ばす攻撃を仕掛けてくる。やや積極的でありながら神経質な性格である。行動も素早く、飼育容器を開ける際には、刺激毛の攻撃や舞い上がり、逃走に注意が必要。

 アマゾン川流域の森林に生息する1種で、通常は地中に穴を掘り、夜になると穴から出て活動する。おもに地表で活動するが、ときには立体的に行動することもある。貪欲な食欲で成長の早いのが特徴。雌は、レッグスパンが3〜4年で20㎝近くの大きさに急成長する。

 飼育環境の温度は26〜29度程度が適温で、湿度はやや高め。床材はピートモスなどを用いて、8〜10㎝の深さにする。

■学名:Acanthoscurria geniculata
■分類:クモ目オオツチグモ科
■生活環境:熱帯地域の地中または半樹上
■大きさ:体長5〜8cm(レッグスパン12〜20cm)
■その他:分布 南アメリカ(ブラジル北部)
■毒性:あり
■攻撃方法: 咬みつく、毛を飛ばす
■日本での入手可能性:比較的入手しやすい
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス、ファジーマウス
■活動する時間帯:夜行性