カテゴリー別アーカイブ: サソリ

【スケスケです】チリアン・レザーバック・スコーピオン

南アメリカのチリ中部からサンティアゴの温帯域に分布する体長6〜10㎝ほどのサソリである。おもに石や倒木などの下に、深い穴を掘り、単独で生活している。

チリの太平洋沿岸地域に生息するBothriurus属のサソリは多く、チリアン・レッドディップ・ドスコーピオン(Bothriurus keyserlingi)を含め、かつてはひとつの種とされていたが、研究の結果、各分布域によりそれぞれが独立種となった。

日本ではまだ希な存在であるが、国外での飼育例は多く、20㎝水槽やプラケースなどの大きさで十分飼育できる。
床材は深めにセットし、温度を20〜25度程度を維持する。浅い皿に水を入れたものや、スポンジに水を含ませたものをセットし、湿度を60〜70%に保持するようにする。基本的には単独飼育である。
食物は餌用コオロギゴキブリを与え、野外で捕獲したバッタなどは寄生虫がいる可能性もあるため、餌用の昆虫を使用した方がよい。

スクリーンショット 2016-12-22 9.14.27

■英名:Chilean Leather back Scorpion
■学名:Bothriurus coriaceus
■分類:サソリ目ボスリウリス科
■分布:南アメリカ(チリ)
■生活環境:やや湿度の高い地域
■大きさ:体長6〜10cm
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

【待ってました大本命】ダイオウサソリ

コンゴ民主共和国、コートジボアール、ガーナ、赤道ギニア、ギニアビサウ共和国、ナイジェリア、トーゴ共和国など西アフリカに分布し、おもに熱帯雨林や湿潤な環境で、自分で掘った深さ30㎝ほどの穴に生息している。

皇帝をイメージさせる種名のダイオウサソリは、大型でハサミも大きく、全長30㎝にもなるといわれる世界最大級のサソリだ。
飼育下では寿命は5〜8年、野生ではもっと短いと考えられる。毒性は弱く、人間を死に至らしめることはない。

ペットとしての入門種ともいえる種で、気性もおとなしく、動きもそれほど速くない。ハンドリングを楽しむ飼い主も多い。
夜行性で、野生ではシロアリやネズミ、トカゲなどを捕食しているが、同時に鳥、哺乳類、爬虫類など天敵も多い。ワシントン条約ではサイテス(付属書)Ⅱに指定されている。

スクリーンショット 2016-12-21 9.41.55
子サソリを背に乗せる雌

■英名:Emperor scorpion
■学名:Pandinus imperator
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■生活環境:湿度の高い地域 大きさ 体長30cm
■分布:西アフリカ(コンゴ民主共和国、コートジボアール、ガーナ、赤道ギニア、ギニアビサウ共和国、ナイジェリア、トーゴ共和国など)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:サソリとしては一般的
■およその寿命:5〜8年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性

【確かに赤っぽい】レッドクロウ・スコーピオン

東アフリカのタンザニアの熱帯雨林に生息している。その姿はダイオウサソリによく似ているが、やや小型で、触肢が赤みがかっているのが特徴である。湿度の高い熱帯地域に生息している。

 気性は猛烈な攻撃性があるわけではないが、ダイオウサソリよりもやや荒い面がある。
毒性は強くないものの、痛みを伴い、毒性に対するアレルギー反応も示されるので、アレルギー体質の方は十分気をつけたい。
 寿命は飼育下では5〜8年と長めであるが、野生ではそれよりも少なく、3〜7年程度と考えられる。

 飼育環境はダイオウサソリと同様であるが、温度、湿度ともに、やや高めに設定するとよい。
また広い飼育環境を準備すれば複数飼育も可能だが、ダイオウサソリのように安心しきれないので、気性を確認した上で複数飼育は行うようにする。

スクリーンショット 2016-12-20 9.45.43

■英名:Tanzanian Redclawed Scorpion
■学名:Pandinus cavimanus
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■分布:東アフリカ(タンザニア)
■生活環境:湿度の高い地域
■大きさ:体長10cm
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:5〜8年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

【巨大すぎる…!】アフリカン・ブラック・スコーピオン

かつては独立種として学名も存在し、日本にも輸入され、近年もアフリカン・ブラック・スコーピオンとして輸入・販売されているが、現在はダイオウサソリと同種とされている。

本種名はあくまでも輸入リストに記載されているものを信じてのことで、日本のペットショップなどが他意をもっているわけでない。
しかし、ここで気をつけたいのは、ダイオウサソリと同種ということは、ワシントン条約ではサイテス(付属書)Ⅱに指定されているということになる。
現地で捕獲・購入したからといって、個人が勝手に日本に持ち込むことはできない。

ただし、ダイオウサソリと同種とされているが、その他の種でも研究が未だ進んでいないこともあり、今後、亜種、または再び別種として格上げされる可能性もないとはいえない。本種の移動距離も多くないため、川を挟めば別種になるという可能性は、大いに秘めている。

スクリーンショット 2016-12-19 10.14.55
■英名:African Black Scorpion
■学名:Pandinus africanus(Pandinus imperator)
■生活環境:湿度の高い地域
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■大きさ:体長30cm
■分布:西アフリカ(コンゴ民主共和国、コートジボアール、ガーナ、赤道ギニア、ギニアビサウ共和国、ナイジェリア、トーゴ共和国など)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:サソリとしては一般的
■およその寿命:5〜8年
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯:夜行性

【警戒音を出す!】シャイニー・バローウィング・スコーピオン

アフリカの南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエやタンザニア、モザンビークなどに分布する中型のサソリである。本種は乾燥地帯のほか、時折霜が降りるような地域や、日中の気温が40度にもなるような、かなり温度変化の激しい地域でも知られている。地中に穴を掘って巣にするため、やや硬い土壌を好み、砂や柔らかい土壌の地域は避けるようである。

全長は9〜11・5㎝ほどで、体色はバラエティがあるものの、一般的にはさび色から黄褐色である。脚は透明感のある明るい黄色。
本種の毒は、痛みは伴うものの、健康な人間であれば、重篤な症状に陥ることはないといわれているが、確かな証言は得られていないという。
スクリーンショット 2016-12-18 13.14.26
鋏は非常に痛烈に締め付けてくるので、扱いは要注意である。気分を害すると、鋏角をこすり合わせて、甲高い警戒音を出す。

■英名:Shiny Burrowing Scorpions
■学名:Opistophthalmus glabrifrons
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■生活環境:乾燥地域から高温地域
■大きさ:体長9〜11.5cm
■分布:アフリカ(南アフリカ、ボツワナ、ジンバブエやタンザニア、モザンビークなど)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

【チャグロサソリの最大種】ジャイアント・インディアン・フォレスト・スコーピオン

南アジアのインド西部およびマレーシアに分布するチャグロサソリの1種である。
チャグロサソリの中では最大になる種で、最大記録では体長23㎝にもなる。

熱帯雨林の至るところに生息し、昆虫やトカゲなどを補食する。
ダイオウサソリにも似ているが、より触肢が大きく、つやがなく、顆粒が目立つ。
やや茶色っぽい体色のものもいるが、一般的には黒っぽい茶色の体色である。自然界では3〜7年、飼育下では5〜8年の寿命がある。

大型になるため飼育種として人気があるが、日本国内での流通量は多くない。飼育環境は、ダイオウサソリと同様で飼育することが可能である。丈夫で長期間の絶食にも耐えるが、飼育上もっとも問題になるのは、温度・湿度の条件が悪く、脱皮不全を起こす場合。
また、飼育環境内の不衛生からダニが発生し、サソリにストレスを与えてしまう場合である。
飼育環境は、正しく設定し、食べ残しなどを片づけて、不衛生にならないように心がける。

スクリーンショット 2016-12-15 10.32.00

■英名:Giant Indian Forest Scorpion
■学名:Heterometrus swammerdami
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■分布:南アジア、マレーシア
■生活環境:熱帯地域の地表
■大きさ:体長18cm(最大23cm)
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:5~8年
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

【ダイオウサソリ似の人気種】マレー・ジャイアント・スコーピオン

マレーシアとタイに分布する大型の黒いサソリである。日本にはチャグロサソリまたはアジアン・フォレスト・スコーピオンの名で輸入・販売されている。

しかし、チャグロサソリはHeterometrus属の総称で、それらの中のマレーシアやタイ産のものが、本種である。
 湿度の高い森林に生息し、日中は倒木や岩の下に潜み、暗くなると昆虫などを補食するために活動する。
 ダイオウサソリにもよく似ているが、より毒性が強いといわれているが、人体に深刻な影響を与えるものではない。
日本では現在、厳しく規制されたサソリの中で、ほかのアジアン・フォレスト・スコーピオンとならんで飼育可能である。

 飼育環境は、ダイオウサソリと同様で、30㎝以上の大きさの水槽やプラケースに、ピートモスや腐葉土などの保湿性のある床材を使用し、石や倒木でシェルターを作っておくとよい。
スクリーンショット 2016-12-14 15.17.32

■英名:Malaysian black scorpion
■学名:■Heterometrus spinifer
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■分布:マレーシア、タイ
■生活環境:熱帯地域の地表
■大きさ:体長約15cm
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:サソリとしては一般的
■およその寿命:7年以上
■食性:昆虫、節足動物、小型脊椎動物
■飼育する場合の餌:コオロギ、ゴキブリ、ピンクマウス
■活動する時間帯 夜行性

【アフガニスタンに分布してないかも!】アフガンダイオウサソリ

スクリーンショット 2016-12-13 11.34.43

南アジアのパキスタン、インド、ブータンなどに広く分布しているサソリである。

輸入される際には、本種は大抵アフガンダイオウサソリとして記載されているが、アフガニスタンは分布域には含まれていない
。しかし、広い地域に生息しているため、詳しい調査が行われていないだけで実際には分布している可能性もある。
英名でもインディアン・ブラック・スコーピオンとなっているが、インドを中心に広く分布しているHeterometrus属のため、かなり混乱している可能性がある。

 体色に特徴があり、背甲から腹甲が黒緑色で、触肢はやや赤みを帯び、脚が明るい黄色をしている。
体長は10㎝とされているが、それよりも明らかに大きな個体は存在する。
 飼育環境は温度を22〜27度程度に設定し、餌への食いつきによっては少し高めにするとよい。
浅い皿に水を入れ湿度を保つのと同時に、飲み水としてセットする。食物は餌用コオロギやゴキブリを使用する。

スクリーンショット 2016-12-13 11.34.52

■英名:Indian Black Scorpion
■学名:Heterometrus fulvipes
■分類:サソリ目コガネサソリ科
■分布:南アジア(パキスタン、 インド、ブータンなど)
■生活環境:湿度の高い地域
■大きさ:体長10cm
■毒性:あり
■攻撃方法:刺す、挟む
■日本での入手可能性:多くはないが、ペットショップや専門店で入手可能
■およその寿命:不明
■食性:昆虫、節足動物
■飼育する場合の餌:コオロギゴキブリ
■活動する時間帯:夜行性

【気持ち悪さ満点、鳥肌確実!】ツチジムカデ

日本のほぼ全域(本州、四国、九州、南西諸島)に分布する全長4㎝ほどの小型のムカデ。林や森の中の倒木の樹皮の裏側などに潜んでおり、小型の昆虫などを補食している。

日本にはほかにもジムカデの仲間が生息しているが、本種は頭部が濃い褐色、胴体は明るい黄色をし、歩脚が41対あることで区別できる。
地表に出ることはほとんどなく、体がひじょうに細長く、単眼も退化し、地中や樹皮の裏などに潜り込んで活動するのに適した体といえる。
 飼育するには、あまりにも地味で、なおかつ姿を観察することが難しい種である。
餌も餌用コオロギのSサイズでも大きすぎるため、トビムシなどの極小昆虫が餌として必要となり、手間もかかる。

1950年代には、本種が子どもの体内に寄生した事例が報告されており、ヨーロッパでも偶発的に多足類が人体内に寄生することが知られていた。
症状は微熱、腹痛、嘔吐、粘液血性便などで、投薬および浣腸にて、4匹のツチジムカデが排出され、その後症状は回復した。

スクリーンショット 2016-12-08 20.01.00
単眼は退化している

■英名:Ground Soil Centipede
■学名:Prolamnonyx holstii
■分類:ジムカデ目ツチムカデ科
■生活環境:温帯地域の地表、半樹上
■大きさ:全長4cm
■毒性:蛋白分解酵素、ヒスタミン、セロトニン酵素など (本州、四国、九州、南西諸島)
■攻撃方法:咬む
■分布:日本
■日本での入手可能性:野外でも採集可能
■およその寿命:不明
■食性:節足動物、小型昆虫など
■飼育する場合の餌:トビムシなど
■活動する時間帯:夜行性